大阪の特徴   サイトマップ

その1.多民族都市都市である。「民族のお好み焼き」!?
・地下街面積が日本最大(29万平米以上)歴史も日本一
・古都でもある
・人口密集地(東京の先輩)
・川、運河が多かった。橋のつく地名が多い。
・碁板目の都市計画都市

・良くも悪くも「頭脳」がいっぱい
・「何が新しいか」が価値
・会話に笑いを求める
 
 

(1)コリアタウン(生野区桃谷御幸通)
(2)鶴橋駅(コリア)
(3)堺筋本町(インド)
(4)川口・旧中国人雑居地
(5)九条駅周辺(旧満州系中国商店)
(6)中国総領事館
(7)関帝廟
(8)四つ橋線沿線(中国関係航空会社、銀行)
(9)弁天町(ブラジル)
(10)日本橋駅北側(タイ、中国、コリア、米国・・)
(11)大正区(オキナワ)

その1.多民族都市都市である。「民族のお好み焼き」!?
 大阪市は日本で最も外国人の多い都市である。(もう80年ほど)
 大阪で最も多い外国人はコリアン(韓国・朝鮮人)で、よく、一概に生野区の人口の4人に一人と言うが、多くは生野・東成・天王寺の3区境である鶴橋から御幸通り、大池橋を結ぶエリアに集住している。この地とコリアンは「日本書紀」(「鶴の橋の百済人」)以来のつきあいである。(コリアタウンのホームページでも触れられています。)
 キムチやチマチョゴリなど冠婚葬祭から生活資材まで揃うコリアタウン(生野区桃谷御幸通)(左図(1))は、大正時代から特に済州島からの移民を中心に集まり賑わった。当時は日本中のコリアンがここに冠婚葬祭の道具を買いに来たと言い、今でも「みゆきどおり」を知らぬ在日(コリアン)はモグリだ、とも言われるほどである。現在、コリア調の大きな門柱がいくつも立ち、「ハングルと大阪弁がゆきかうまち」を合い言葉に街づくりが進む「大阪魅力百科」掲載の街。(※1) 11月第1週の日曜には、「コリアタウンフェスティバル」も開催され日本人との「共生のまち」として下町パワーが炸裂する。
 大正期以降、鉄道沿線が賑わうようになり鶴橋駅周辺が栄え、「国際マーケット」として巨大商業地域に発展するに至る。JR環状線で鶴橋駅(左図(2))にプラットホームに降り立つと毎晩焼き肉の香りがします。
 11月3日に四天王寺(聖徳太子建立)を中心にパレードされるお祭り「四天王寺ワッソ」は日本とコリアのいにしえの交流を再現したものです。

 また、堺筋本町(3)あたりのビジネス街では、インドの人も多い。大阪が紡績産業や商社の街だった経緯から、今でも堺筋本町周辺に関連産業が集まり、インド系ビジネスマンを対象としたショップもある。彼らは神戸方面から通勤している場合が多い。

 中国から来ている人も多い。歴史的には明治の開国後、大阪市西区川口(4)に「外国人居留地」を定めた際、その周辺に多くの中国人が集まり「中国人雑居地」を形づくった。彼らが営んだ理髪店などは遠くから人を呼んだと言われる。今では川口に近い九条駅周辺(5)に「吉林菜館」「大連閣」「ハルピン飯店」「稲葉家奉天餃子」「新京」など旧満州に因んだ名称の店が多い。木津川の対岸の阿波座駅(6)には中国総領事館もある。一方「関帝廟(かんていびょう)」(「三国志演義」の英雄「関羽」を祀る中国の代表的な寺院)は天王寺区勝山(7)。中国関係の航空会社や銀行は四つ橋線沿線(8)に多い。ほかにも梅田駅の北東側や日本橋駅の北側などもよく言われるが、全体的に分散している。(大阪が誇るインスタントラーメン発明者の安藤百福氏も台湾出身者。現在は帰化。)

 弁天町辺り(9)にはブラジル人も多い。たまり場のレストランではほとんどのディッシュに煮豆の料理が付いて来て、ポルトガル語で溢れていた。まるで毎晩カーニバルのよう。

 地下鉄千日前線・堺筋線日本橋駅北側(10)は中国人、コリアンなど各国の人が混じり住むが、タイ人のたまり場のレストランや食材店があり、タイ人も多い。

 一方、外国人ではないが、琉球国という独自の海運王国の流れを汲み、独特の文化をもつ沖縄出身者(ウチナーンチュウ:オキナワ人)も内地で最も多いと言われています。70年も前から多くの人が大正区に住み、その人達を頼ってまた多くの人が大阪に来て、今もその流れが続いており、区民(8万人)の4分の1が沖縄出身者といいます。民族舞踊を見られる居酒屋「うるま御殿」ではミミガー(豚耳)や山羊肉刺身やゴーヤーチャンプルーなどを味わいながら、三線(サンシン:蛇皮の三味線)をバックに琉球民謡を生オケで歌えます。他に「ニュー豊年」もある。平尾商店街ではゴーヤーや沖縄ドーナッツなど沖縄の食品が揃う。町中にも門柱にシーサーを構えた家が有ったり、三線や太鼓の音が聞こえたり、舞踊教室へ通う若い女性に出会えたりします。
 

 ニューヨークが「人種のるつぼ」と呼よばれるように、大阪も昔から多くの外国人が集まり、ここで活躍してきた。
大阪を代表する食べ物で言えば、色んな具が入ったお好み焼き「ミックスモダン」だろうか。ひとつの食べ物の中でイカ、ブタ、エビ、めん、粉、トッピング・・・それぞれが「いい味」出している。日本中で大阪が、合理主義的で発明や新産業をよく起こすのも、異文化の人達の共通のモノサシを意識する生活があるからではないか。(00/12/29記。01/01/25更新)




※1:筆者ompは平成10年大阪市主催「大阪魅力百科」の際、この街を紹介し、優秀賞を戴いた。
   その後、キャッチフレーズ「ハングルと大阪弁のゆきかうまち」も考えることになった。
   平成11年5月から「キムチ漬け体験教室」「民族伝統芸能体験教室」も行われているようになった。
   月1回で、最低催行人数は10名。・・・問い合わせ先:御幸通商店街 堤さん:06-6731-0550
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